時計台の鐘 / フルートが奏でる心の歌

昭和2年(1927)3月、バイオリニスト高階哲夫(たかしな・てつお)が妻でアルト歌手のます子とともに札幌でコンサートを行った際、札幌の町の印象をまとめたのがこの曲です。

今では、時計台の歴史と結びついて、札幌市民の心の歌となっています。

 

テーマとなった時計台は、明治11年(1878)に北海道大学の前身・札幌農学校の演武場として建設されました。明治36年(1903)に農学校が北海道大学の現在地に移転したあと、明治39年(1906)に札幌市(当時は区)が演武場を買い取って、現在の北一条通、市役所のはす向かいに移しました。

 

この間の歴史は札幌市時計台のホームページ で知ることができます。また、『時計台の鐘』の解題は、前川公美夫著『響け「時計台の鐘」』(亜璃西社)で詳しく述べられています。(「二木紘三のうた物語」より)

 

 

使用した楽譜はトリム楽譜出版「フルートが奏でる心の歌」です。